[SlackLogViewer]Slack過去ログ閲覧ツール更新(4)。

超久々のブログ更新だが、単なるSlackLogViewerのバグ修正である。
SlackLogViewerの説明はこちらへ
Windows版のダウンロード先はこちら。SlackLogViewer.v1.1.Beta-4.zipをダウンロードして解凍すればよい。

更新情報

ver-1.1.Beta-3で次のようなバグを確認した。修正できたのは1.のみである。2.と3.はそこまで致命的な不具合ではないので、時間のない今は対応を見送った。

1. 検索結果中のスレッド内返信に関するバグ

メッセージを検索した結果の一覧には通常のメッセージとスレッド中の返信とが一緒くたに表示されるが、これをクリックして元のメッセージに飛ぼうとした時、通常のメッセージであれば問題なく移動できるのに、返信だと移動できない。
1.1.Beta-3で各jsonファイルの読み込みを並列化したときの変更が原因だったので、ちょこちょこと修正した。

2. 再現性のない異常終了

zipまたはjsonファイルを開いた時、異常終了することがある。原因がまだ分かっていない。内部的には、QDateTimeのsetTime_tあたりを呼び出している際に再現性のない例外が飛んでくることを確認しているものの、そもそも問題が起きるようなコードではないので、正直理解しがたい。Qtのバグじゃないかとさえ疑っている(そういう疑念が正しかったためしがないけれども)。

3. 閲覧するjsonを切り替えた後の検索時の異常終了

一度jsonやzipを開いた後でアプリケーションを終了せず別のjsonやzipを開くと、ある程度は正常に動くのだが稀に異常終了する場合がある。こちらで確認できているのは検索時だ。閲覧するファイルを切り替えた後でメッセージ検索を行い、それをクリックして元のメッセージへ移動しようとすると、何故かコケることがある。
まだ確実に再現する状況を特定できていないので、今回は修正していない。

閑話

いい加減リリースしたいなぁ。したいけど、バグが残っている段階ではちょっとできない。本アプリケーションは設計の甘い部分が多々あるので、こういうのはまだ色々出てきそうだ。ちなみに、バグというほどではないが、1.1.Beta-3ではSlackLogViewerのアプリケーションの説明が何故かADAPT-IVEという名前になっており、タスクマネージャー等で見るとSlackLogViewerではなくADAPT-IVEと表示されるという珍妙な現象が起きていたが1、これはしょうもないミスである。CMakeLists.txtの記述が誤っていた。本バージョンでは修正済みである。
今はこちらの開発に費やす時間がないので、残っているバグに対応できるとしても来年以降になるだろう。その間にユーザーの報告でもあれば助かるのだが、しかし如何せん再現性がないので原因を特定するのは難しそうである。よく訓練されたユーザーが多く集まってくれれば、それこそ先日のSlackのフリープラン内容変更告知で一気にユーザーが増えたらしいのでそのあたりの人たちが色々検証してくれれば、ひょっとしたら解決できる可能性もなくはないかもしれないが、まあ期待はしない。ユーザーの99%は無言を貫くものである。悲しいことに。


  1. ちなみにADAPT-IVEというのは私が研究用に作っている検出器情報等の3D表示を行うアプリケーションの名前である。こちらのCMakeLists.txtからバージョン情報をコピペした時に一部修正し忘れたのだ。馬鹿め。