[SlackLogViewer]Slack過去ログ閲覧ツール更新(9)。

もしかするとこれが最後の更新になるかもしれないと思いつつ。

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本記事は2024年8月31日に公開されたものの、すぐさま別のバグ報告が寄せられたため一旦非公開とし、バグ修正を行ったあと9月26日に再公開したものである。バグ報告者の動作確認を待って公開するつもりだったが、1ヶ月近く待っても無視され続けているため、諦めて見切り発車で公開に踏み切った。

ユーザー情報欠損による強制終了を修正

最近になって、users.jsonに本来あるべきユーザーの情報がないために、エラーメッセージが表示され終了してしまうという報告が何件か寄せられた。Slack側がなにか変更をしたのか定かではないが、已むを得ないので、ユーザー情報が欠損している場合は空情報を表示するように変更した。

ページ遷移ボタンの不具合を修正

ダイレクトメッセージ、グループメッセージを表示しているとき、右上のページ遷移ボタンをクリックしても移動しない不具合を修正した。

なお検索結果については現バージョンでもページ遷移は機能しないが、バグではなく仕様である。これは設計上対応するのが面倒なのと、検索結果をさらに読み飛ばす用途が思いつかないことが理由だ。

閑話

最後の更新となってしまうかどうかは、私の今後のSlackLogViewer活用頻度とユーザー次第である。

私の所属する研究室がSlackを捨てMattermostへと移行することになったのだ。いやもちろん、必要に応じて過去ログを漁ることはありうるが、私は現状のSlackLogViewerにこれと言って不満を持っていないので、わざわざ機能追加やバグ修正等を行う必要を感じていないのである。おそらくSlackフリープランのユーザーも激減しているだろうし、需要もどんどん減少していくだろう。私の意欲は低下する一方な状況だ。
OSSとして公開した以上、ある程度のサポートを提供することは必要だと思い、時間を捻出しつつ機能追加や不具合修正を行ってきたものの、そろそろ限界を感じている。特に海外の連中は、一方的に短文の不具合報告をし、こちらが何か対応しても礼はおろか動作確認報告さえ寄越さず蒸発するろくでもない輩が多く、いい加減嫌気が差してきたことも否めない。日本人は丁寧な言葉でバグ報告や提案をしてくれ、こちらがアクションを起こせばきちんと答えてくれるので(例外はいるが)、私もできるだけ丁寧な対応を心がけていたのだが、そうでない輩が世界には大勢いるのだと思い知ることとなった。これも一つのOSSの闇と言えるのかもしれない。開発者もユーザーも無責任が許されるのだ。

そういうことで、SlackLogViewerの開発は半凍結状態となることをここで断っておく。気まぐれに更新したりプルリクエストを反映したりする可能性はあるが、大規模な改修作業等が行われる可能性は低い。そもそもこの2年近くは大した更新をしていないので、今とそれほど変わらないとも言える。

今後のサポートをどうするかはちょっと悩ましい。例えば、一定額以上の金銭支援をした人にだけ金額に応じたサポートを提供するとかはできるかもしれないが、GitHub sponsorsやその他の支援サービスを始めるのも面倒であるし、大体の人は無視を決め込むだろうし、第一金額と釣り合わないだろう。時給2000円で換算すると、まともなサポートを受けたい人は支援1万円からになりかねない。だからといって、例えば千円ぽっち提供されたところでその人のために仕事をできるかと言われると、心情的にはしたいのだが、今の私にそこまでの余裕はない。サポートを望む人はそれほど高頻度には現れないので、OSSの悪習に則るなら無視することもできるが、それはそれで私の僅かばかりの責任感がダメージを負う。Public archiveにしてしまう手もあるが、これだけ時間をかけて作ったツールの行く末がPublic archiveというのはちょっと虚しさを感じる。
まあこのあたりは、なるようになれと祈る他ないだろう。

そういえばslack-vuesualizerなる類似のツールが新たに出てきて、若干広まりつつあるようだ。RedditなどでSlack関係の話題を漁っていたところあちこちで作者がなりふり構わず宣伝してるのを見つけてしまい、ちょっと笑ってしまった。あの恥知らずさは見習いたいものである。己の分際を弁えず突撃するなんて、私の最も苦手とするところなので。