[SlackLogViewer]Slack過去ログ閲覧ツール更新(6)。

SlackLogViewerの更新情報である。ちょっと大きめの更新をしたので、ここらでver-1.2へと引き上げることにした。

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なおバグ修正のみを適用したver-1.1.0も同時に公開している。動作の怪しい新機能搭載のAlpha版よりも安定版が良い、という人はこちらをどうぞ

Direct Message、Group Direct Message、Private Channelへの対応

フリープランのエクスポート機能は通常、Public Channel以外のメッセージは出力できない。したがって今まではPublic Channelのみを対象として閲覧機能を作っていた。しかしslackdumpを使うことで、90日制限以内に限られるものの、Direct Message、Private Channelのメッセージもエクスポートできることを知り、これらにも対応させることにした。

表示すること自体はまあさほど難しくなかったが、それなりのコード変更を伴っているため何らかのバグが生じている可能性を否定できていない。問題があれば報告されたい。

またGroup Direct Messageについては参加者一覧の部分(左のチャンネル名などが表示されているところ)がちょっと奇妙な表示になっているかもしれない。slackdumpで出力したjson中では、Group Direct Messageの参加者一覧が何故か空要素になっており、取得できなかったためである。これがSlack公式のエクスポートと同じかどうかは私には分からないが、仕方がないので、jsonの出力の中にあった"name"という変数の値をそのまま表示することにした。

バグ修正など

  1. ver-1.1.Beta-5でキャッシュの保存先を変更した際に一部のコード修正忘れがあり、PDFを表示できなくなっていたので、これを修正した。
  2. zipファイルのフォルダ区切り文字を/\の双方に対応させた。
  3. 直前と同じ検索設定で再検索をした場合、検索は実行されず直前の結果がそのまま表示される仕様になっていたのだが、このときページ最上部までスクロールされていたのが鬱陶しかったので、前回のスクロール位置を保存するようにした。

無駄話

実は今研究の方でちょっと修羅場を迎えており、本当は余計な作業をしていられる暇はないのだが、相手方の対応を待たねばならない隙間時間などを活用して何とか更新した。

私はフリープランのユーザーでしかないため、Direct Message等への対応はslackdumpによって出力されたもののでしか試験していない。Slack公式のエクスポートで正常に閲覧できるかどうかは未確認であることに注意されたい。まあ有料プランのユーザーがこんなチンケな過去ログ閲覧ツールを使おうとは思わないだろうが。

何気にv1.1.0はSlackLogViewer初のリリース版なのだが、大体の人はv1.2.Alpha-0へ流れるだろうからほとんど使われることはないだろう。私の場合、バージョンを一つ繰り上げる決意をしたときがリリースのタイミングになりがちである。ずるずるとBeta版のまま更新し続けているのは「バグがあってもBeta版だから許してね!」という言い訳であり、リリースするのは「もうこのバージョンのバグ修正はよっぽど酷いもの以外諦めるよ!」という意思表示である。なんて消極的な。
これが何らかの金銭が絡む期限付き開発であるのならもちろんそんなことにはならないはずだが、個人開発で何の縛りもないフリーウェアなので、このあたりのいい加減さは大目に見てほしい。文句のある奴らは金一封投げつけてきなさい。