FirefoxでSide Viewの幅の制限を取り払う方法。

 Firefoxのアドオンの中にSide Viewというものがある。通常Firefoxのウィンドウ内には一つのページしか表示できないのだが、Side Viewを追加するとサイドバーに別のページを表示させることができ、実質的な画面分割機能として役に立つ。ただし単に導入しただけでは、Side Viewの幅はせいぜいウィンドウの1/4程度までしか広げられないようである。アドオンのレビューでもこのことに文句を言うコメントが多数寄せられている。ウィンドウ分割機能として使いたいのだから、せめてウィンドウの1/2まで広げて使いたいものである。

 これはアドオン側の問題ではない。Side Viewとは要するにサイドバーに別のページを表示させているだけである。しかし困ったことに、Firefoxのサイドバーの幅にはデフォルトで制限が課せられており、Side Viewもその制限を喰らっているのだ。逆に言えば、これを取り払ってやればSide Viewでも反映される。
 以下のようなコードをuserChrome.cssに追加しFirefoxを再起動すれば良い。ウィンドウいっぱいまでSide Viewを広げられるようになる。userChrome.cssの使い方は各所で解説されているのでここでは省略する。

#sidebar {
  max-width: none !important;
  min-width: 0px !important;
}

 私はFirefoxを頑なに使い続けている数少ない人間の一人である。Chromeに移行しようかと考えたことは多々あるが、アドオンの充実ぶりはFirefoxの方が圧倒的だったため実現しなかった。Firefox Quantumへアップデートされてからはかなりの機能制限がついたとは言え、まだChromeよりは私好みのカスタマイズが可能である。特に重要なのは多段タブだ。Chromeは多段タブができないのだが、Firefoxは頑張れば実現できる。資料探しなどで大量のタブを開いて使う私にとって、多段タブは必須機能だ。Side Viewについては実はChromeにはより優れたTab Resizeという拡張機能があるのだが、私は2分割できれば十分なので今の所Side Viewで事足りている。
 最近はMicrosoft Edgeがかなり頑張っているようなのでちょっとだけ期待しているのだが、このあたりの機能が充実するまではまだ手を出せない。Waterfoxには興味があるが、昔のFirefoxの派生ブラウザなので重そうなのがちょっと。……理想のブラウザって見つからないよね。